「この人なら、自分の苦しみをわかってくれる」

そう感じてもらえる存在でありたい――。医師であり、日本トップのトレイルランナーとして挑戦を続ける高村貴子。過酷な練習や挫折を乗り越える中で、自身もメンタルの限界と向き合ってきた。だからこそ、選手や患者が抱える不安や葛藤に本気で寄り添える。2032年オリンピック種目化を目指すトレイルランニング。その舞台で、世界一の栄冠を掴むことが彼女の夢である。それは、アスリートのメンタルケアに身を持って寄り添い、誰もが挑戦できる環境をつくる第一歩でもあります。「トップアスリートの苦悩や壁は、本当にトップを勝ち取った人にしか真の意味でわからない。まずは自身がその景色を見ることで、トップアスリートの力になれたら」。高村貴子の物語は、挑戦する全ての人に勇気を与えるでしょう。